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韓国をバッファーと見なす戦略は逆に日本を危うくする【韓国崩壊6の11】

誅韓論

第6章 見えてきた日本の選択! 極東の原状回復戦略!

だから、中国が事実上、朝鮮半島を支配してしまう事態に対して、われわれは過敏に反応する必要はない。「次は対馬海峡を跨いで本土にやって来る」など杞憂だ。

むしろ、戒めるべきは「古い戦略」に固執し、同じ過ちを繰り返すことだ。

明治の日本は「半島バッファー幻想」に惑わされ、ロシアの脅威を防ぐと称して、あくまで朝鮮半島を日本の影響下に置こうとした。だが、その結果はどうだったか?

かえって大陸国家を敵に回すことになった。考えてみれば、海洋から大陸に乗り込んで中露と国境を接するわけだから、相手が日本を脅威視するのは必至である。

もともとの戦略目的は大陸の脅威を減少させることだった。ところが、現実には中露との緊張が増し、かえって彼らのような大陸軍国と張り合う羽目に陥ってしまった。

しかも、朝鮮を支配したらしたで、今度は「朝鮮と中露との緩衝地帯が必要」と言われ始め、「満蒙は日本の生命線」になってしまった。そして満州を占領したら、今度は「満州と中国との緩衝地帯が必要」となり、華北分離工作に走って日中全面戦争に繋がった。

こうして、戦前の日本は、ずるずるとアリ地獄へと嵌っていったのである。

そもそも、歴史を仔細に振り返るなら、「韓国を対露バッファーにする」という戦略がかなり早い段階から破綻していた事実が分かる。

それを戦争目的としたのが日清戦争だった。朝鮮を清の支配から切り離し、近代的な独立国家へと仕立てれば、対露バッファーとして機能するはずだと、当時の日本は考えた。

ところが、現実には朝鮮支配層に独立の気概がなく、96年2月にロシア公使館にトンズラして、逆に親日派内閣の粛清に掛かった。

この時点で当初の戦略は破綻したのだ。当時の日本はその現実を直視して半島から撤退し、海洋の守りを固める戦略へと重点を移すべきだった。

だが、己の過ちを認めず、破綻した戦略に延々固執し続けた。

その結果、賭けに等しいロシアとの陸戦に自らを追い込み、勝利の女神が微笑んだのはいいが、その後は半島の維持コストに身銭(本国の血税)を切り続ける羽目になった。

結果は「朝鮮人丸儲け」である。どうも、過ちを柔軟に修正できないこの思考の硬直性は、近代教育が始まって以降の日本人の精神的欠点らしい。

さらに論を突き進めるなら、韓国なり半島なりを「大陸に対するバッファー」と見なす発想それ自体が、そもそもの間違いではないのか。前述のように、歴史的にもそんな戦略的価値があった試しがないのだ。むしろ、この発想こそがアリ地獄の第一歩だ。

この錯覚のせいで、日本は政治的・軍事的な後援者としての関わりを自らに課してしまう。韓国と利害を共有してしまう、と言ってもいい。直接支配する形でなくとも、彼らを支持したり後方から支援したりする形でも同じだ。それにより「対大陸同盟」を結成したと大陸側から見なされ、かえって闘争に巻き込まれてしまうのである。

むしろ、最初から海洋を防衛線と定め、半島との非同盟に徹していれば、開戦のリスクが減るだけでなく、大陸の巨大陸軍と張り合う必要もなくなる。

こうすれば空軍と海軍の勝負であり、モノをいうのはテクノロジーだ。しかも、大陸は必然的に大陸軍が必要だが、日本は必ずしもそうでないので、その分、空海軍力の充実に重点投資でき、競争において有利となる。さらに、海洋国家日本は、歴史的にも洋上戦闘では一日の長がある。

このように、「半島が大陸側に取り込まれないように」動けば、日本は必然的に大陸との対立に巻き込まれ、かつ己に不利な分野での競争を強いられてしまう。

だが、逆に半島を完全に切り捨ててしまえば、己の得意分野での競争に専念することができるのだ。

もし、どうしても戦いが避けられない場合、せめて自分のフィールドですべきだ。洋上における空海軍の戦いなら、量より質のそれであり、日本にとって有利である。

つまり、「韓国をバッファーとする」戦略は、自ら落とし穴に嵌るようなものだ。かえって大陸との対決へと繋がっていくのは自明であり、その罠に落ちたのが明治の日本なのだ。

ゆえに、その戦略を推す政治家や知識人は、過去の過ちを繰り返そうとする愚か者だ。

韓国崩壊「誅韓論」目次http://korea-collapse.com/page-94

(韓国は大陸との防波堤だからこちらの引き寄せろ、というのは、ただの幻想だったんですね。現実には、そんな価値があったためしがないのが韓国。)

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