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極東が「三つ巴」化すると日露が接近する理由【韓国崩壊6の5】

誅韓論

第6章 見えてきた日本の選択! 極東の原状回復戦略!

もっとも、日・中・露の「三つ巴」になった際、日本人が心配するのは、「中露が共同して向かってくるのではないか」ということである。

しかし、相手もまた同じ恐れを抱くことを忘れてはならない。

中国人は「日露が組んで反中同盟を結成するのではないか」と疑うだろう。

ロシア人に至っては日本人や中国人以上に強い不安に苛まれるはずだ。なぜなら「自分たちは白人だが、日中は同じアジア人だ」という現実に常に直面させられるからだ。残る二カ国の人種的な連帯を恐れねばならないという意味では、ロシア人の恐怖心が一番強い。

おそらく、日本人は安心していい。今後、極東が「三つ巴」化すると、どちらかと言うと日露が準同盟化して、膨張する中国を牽制するという図式になる可能性が高い。

第一に、今でさえ、ロシアにとって日本の脅威よりも中国のそれのほうが大きく、また同様に、日本にとってロシアの脅威よりも中国のそれのほうが大きい。

第二に、「三つ巴」構造においては、どうしても国力一位に対して、二位と三位が連帯する形になり易い。ちょうど曹操の魏に対して、劉備の蜀と孫権の呉が同盟を結んだのと同じである。

一位国のGDPが今後も成長し、毎年二ケタの軍拡をしているならなおさらだ。一位と二位(三位)が組んで三位(二位)を負かすという可能性もあまり考えられない。なぜなら、その後に「二者対立」を招き、一位以外は結局、不利になるからだ。

第三に、中露が組んで日本を弱体化させれば、直後から「西太平洋は誰のものか」という問題が浮上する。これは新たな中露の火種となる。経済力からして建艦競争はロシアの不利だ。結局は中国が制する可能性が高い。ロシアからすれば、中国が海上ルートを掌握することは、極東ロシア経済の生殺与奪の権限を握られるに等しい。

第四に、中国が北朝鮮ないし朝鮮半島を飲み込めば、日中間以上に中露間の緊張が高まるのは確実だ。なぜなら、北朝鮮のすぐ隣がロシアの沿海州――1860年にロシアが清から割譲させた――だからだ。

中国の歴史教育でもこのロシアの侵略は大きく取り上げている。先述した「東北工程」では、今の沿海州にあった渤海国を「中国の地方政権」と位置づけている。

しかも、沿海州の国境線たるウスリー川は60年代末、現実に中ソ国境紛争の舞台となった。双方が百万の部隊を繰り出し、中州をめぐって戦闘に発展した。

中国が「奪われた領土の奪還」を目標にする以上、ロシアからすれば当然「次は沿海州か?」と不安に思うはずである。

むろん、日本海が中国海軍にとって「内海」になることは日本にとっても脅威だ。

だが、陸だけでなく海上での作戦も可能になれば、沿海州奪還がいっそう現実味を帯びよう。ロシアの不安は日本よりも大きいのだ。

第五に、これと関係するが、中国はすでに沿海州を人口侵略している。対して、ロシアの人口は減りつつあり、広大な国土を支えるのが困難になっている。ロシアにしてみれば、住民投票によってクリミア半島を独立させた手法を、沿海州で逆用されかねない。

ロシア人の立場にたって想像してみると、陸続きで中国と国境を接していることの緊張感が少しは伝わってこよう。その上、日中に連帯されたら「詰んだ」も同然だ。

だから、なんとしても日中は分断したい。おそらく、ロシアにとって今後の理想的な同盟は、かの松岡洋右が唱えた「ベルリン・モスクワ・東京」枢軸かもしれない。

このように、三国鼎立になればかえって極東は安定するばかりか、現在極めて好戦的である国力一位の中国に対して、日露が自然と連携する形になっていくだろう。

韓国崩壊「誅韓論」目次http://korea-collapse.com/page-94

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